2021.7.2 | 健康情報
鍼灸院、接骨院、整骨、整体 どう違うの?
患者さんからこんな疑問を受けたので、記事にさせて頂きます。
町を歩けば至る所に、マッサージ、カイロプラクティック、 接骨院、整体・・・今やコンビニの数よりも多いとも言われます。何が違うんでしょう。
まず、うちのような【鍼灸院】とは
鍼(はり、針)と灸(きゅう、お灸)で施術を行なっている施術院のことで『鍼灸師』という国家資格を持つスタッフが開設している。根本治療というより代替医療
はり師は、患者さんの病気や症状、疾患に応じた一定の経穴(ツボ)または、皮膚の一定点に針で刺激を与える
きゅう師は、その疾患に応じた一定の経穴または皮膚の一定点に火を付けたもぐさ等の温熱材を直接または間接に接触させて、その温熱によって人体に作用させる施術を行ないます。
はり師やきゅう師の場合、柔道整復師や歯科医、医師のように、直接的な保険取り扱いではなく、医師の診察を受け、同意書にサインをもらわないと保険が使えません。一般的に鍼灸の施術を受けている期間は同一病名での医療機関での治療は受けられないという制約もあります。
鍼灸院では次の7つは同意書があれば、健康保険が適用できます。
• 神経痛
• リウマチ
• 腰の痛み(ぎっくり腰を含む)
• 五十肩
• 頸腕症候群
• 頸椎捻挫後遺症
• その他、痛みを伴う慢性疾患(腱鞘炎、膝関節痛など)
次に【接骨院(整骨院)】は、柔道整復師が開設している施術院で、『柔道整復師』という国家資格を有する人が施術を行ないます。整骨、接骨と名前は違いますが、施術者や内容は同じ。
柔道整復師は、医学的な知識も豊富です。整骨院に通う一番のメリットは健康保険が使えること。整骨院(整骨院)では、手で揉んだり、矯正などの施術の他、電気施術を受けることがありますが、これは電気施術が保険の施術範囲になっているためです。
接骨院(整骨院)では捻挫、骨折、打撲などの、言わゆる怪我に対する処置を得意としています。接骨院(整骨院)によって、施術のシステムや方針、料金も様々。7実際に行ってみて、自分に合う所を探しましょう。接骨院(整骨院)は、ケガのスペシャリスト!原因がはっきりしている急性のねんざ、打撲、挫傷といったケガの施術、骨折や脱臼の応急処置の場合に限って健康保険が使えます。
整骨院・接骨院では5つが健康保険が適用できる
• 骨折(単純骨折、疲労骨折、圧迫骨折など)
• 脱臼(肩や肘が外れて抜けてしまった状態)
• 打撲(交通事故や転倒などによる打ち身)
• 捻挫(足首・手首などの靭帯を痛める症状)
• 筋挫傷(筋肉や腱が無理に伸ばされた状態)
では【整体院】とは?
鍼灸院・接骨院・整骨院とは全く異なると認識して下さい。国家資格など一切いりませんので、民間療法に近くリラクゼーションが主な目的で保険適応外です。もちろん医療行為は行えません。
※ただし、中には国家資格を持った先生が施術してくれる所もありますので、調べて行かれることをおススメします。
整体師という資格はありませんが、それぞれ勉強してきた分野が違うので、コレ!という決まりがありません。
例えば、リラクゼーション、カイロプラクティック、ストレットなどジャンルが異なります。
何となく違いが分かったでしょうか。これだけ細かく分かれていれば「よくわかんない」「どこに行けばいいか迷う」という方がいても不思議ではありませんよね。自分の症状に合わせてしっかりと診てくれる施術所が見つかるいいなと思っています。