2021.2.6 | 健康情報
首肩こりの原因
肩こりの原因
肩こりの原因は身体の内外にあります。
外側の要因では、日々の姿勢、無意識な筋緊張、骨の形状などがあります。
◯日々の姿勢で人間が歪みやすいのは、座った状態が長く続く時です。
とくにパソコンを使ったデスクワークで前のめりになった姿勢や顔が下を向いた姿勢での長時間使用が猫背を生む原因になります。
最初は少し前のめりになっている程度ですが、この姿勢を毎日続けているうちに体重の約10%もある頭部が、すこしづつ猫背を重症化させます。
頭、背中、腰と重心が取れた正しい姿勢をキープできればかなり体の疲れにくくなりますが、縮んんで硬くなったままの筋肉ですと良い姿勢をキープするのがとてもツラいと思われます。鍼やマッサージで筋肉のバランスを整えていくと良い姿勢をつくり易くなり、疲れにくい体になっていきます。
◯無意識な筋緊張は意識しても力を抜くのが難しく、力が入っているにも気付いていない方が多数です。一番リラックスした寝ている状態でも首や肩などに力が入ってしまう方はたくさんいます。
緊張しやすい筋肉を筋力トレーニングなどで筋肉単体への意識が分かってくると力を抜くコツが掴めてきます。
◯骨の形状に関して、骨の位置に関しては周りの筋肉の引っ張りによって作り出されたものですので正しい位置に整えていくことができます。対して加齢や刺激によって形成される骨棘(骨にできる骨トゲ)など骨自体の異常もあり、こちらは鍼灸やマッサージで骨を治すことは出来ませんが痛みを抑える効果はあります。
内側の要因では、感情による筋緊張、内臓の体勢反射などがあります。
感情による筋緊張は、上記の無意識に近いですが怒ってる人や恐怖している人は肩周りに力が入ってしまったり、悲しんでいる人は背中が丸まくなり首肩に負担をかけてしまいます。
内臓の体勢反射は、胃や腸に疲労が溜まったり荒れたりすることによって内臓の状態が首肩に限らず全身に反応が現れます。食べ過ぎ飲み過ぎの翌日に背中が痛くなったり足が痛くなったりするのはこれが原因の1つです。
※ 鍼治療で使用するツボは上記反射の逆で、体勢内蔵反射を利用して体表の刺激を内臓に伝えて状態を整えていくものです。
原因を分けて紹介しましたが、感情は姿勢を変え、同じ姿勢を続けていれば無意識な筋緊張を生み出し…と全部繋がっていきます。将来もずっと痛いと言わずに済むように今から変えていきましょう!